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「 コンテキスト 」の検索結果
  • 「分析」してますか?
    「ミスコミュニケーション」を減らすために背景情報(コンテキスト)を読む。くわしくは、次の記事でお話することとしてまず、次の文章を読んでみてください・・例えば、「この部屋、暑いな」という文は、文字通りに室温の高さを表しているともとれます。が、同時に、私たちの常識的な言語使用のありように照らして考えるなら、そこにはおそらく不快感も込められているでしょう。さらには、この言葉の発されたコンテクスト次第では、「冷房を強めてほしい」という依頼や命令の意味を含む可能性だってあります。つまり、「この部屋、暑いな」というこのごくごく短い文からでも、1[この部屋の室温は]高いという事態を表している。2[この部屋は暑くて不快だ]という感情を表している。3[冷房を強めてほしい]という依頼や命令を表している。などという情報やメッセージを読み取ることができるわけです。この部屋、暑いなっていう短い文からも最低、3つくらいの背景情報(コンテキスト)を読むことが出来るんですよということを解説した文章です。続けてこんな問題も書かれています・・では、次の文章ではどうでしょうか。シートベルトをしめましょう。(◯◯小学校3年1組 青春花子)よく見かけるような・・どこにでもある文章。だけど、読む人によっては、こんなに短い文章からもいろんな情報を見出すことが出来るんですね。あなたは、上記の文章にどれだけの背景情報を読むことができますか?ちょっとだけ考えてみてください・・つづくデイリー音声「Day210-1129」連動記事:
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  • 情報分析のツボ
    どこに注目してる?「シートベルトを締めましょう。(〇〇小学校3年1組 青春花子)」・・これは、前回の問題ですね。一見するとフツーの文章なのに・・なにか、隠された秘密でもあるのでしょうか?さっそく続きを読んでみましょう。皆さんはここに、どのようなメッセージや情報を読みとるでしょうか。当然、文字通りに、〈車を運転するとき、あるいは乗るときにはシートベルトを着用しなくてはいけない〉というメッセージを読み取るはずです。けれども例えば、「このような標語を掲示するということは、違反者が多いということだろうな」と解釈することもできるし、あるいは、これはちょっと深読みかもしれませんが、「ここにこの標語を掲示するということは、この附近で、シートベルトを締めていなかったことによる大きな事故でもあったのかもしれない」と想像することもあるかもしれません。なるほど。・・ていうか、そういうことじゃないの?さらに、「(〇〇小学校3年1組 青春花子)」という記述に着目するかどうか。ここはもちろん、この標語の作成者が「〇〇小学校3年1組 青春花子」であるという情報が示されています。しかし、例えばこの直接的な情報を踏まえて皆さんが「三年生で社会問題について考え、提言することができるなんて偉いなあ」という感想を抱き、そして「いや三年生でもちゃんと社会問題について考えることはできるんだ。子供をばかにしてはいけないな」などと思い返したとするならば、皆さんはこの文章から〈子どもにも社会問題を考える力はある〉というメッセージを読み取ったことになります。また、皆さんが「学校の課題で書かされたのかな、自分の意見というより、大人の価値観に合わせている可能性があるな」などと感じたなら、そこからは、〈大人の顔色をうかがうような教育はどうなのか〉という論点が導き出されるはずですよね。さらには、このご時世、個人情報を公の空間にさらすのはどうなのか」と思ったなら、〈個人情報管理についての市民の意識の低さ〉という論点を抽出したことになります。なるほど・・短い文章のどこに注目するのかによって見えてくるものが変わってくるんですね。交通(に関する文章なのか?)作者(に注目して読むのか?)教育(の立場から考えるか?)たしかに、すこし違うものが見えてきそうです。図にするとこんな感じでしょうか?目の前にある文章を ”文字どおり” に受け取るのではなくいわゆる 5W1H で切り取って読むこともできそうですね。どこにフォーカス(注目)するか?何を基準に読むのか?「複数の視点」で見る他にもいろいろなことが言えますが、ここでひとまず分析は終わりにして、以下に、「シートベルトを締めましょう。(◯◯小学校3年1組 青春花子)というこの標語について、ここまで抽出してみた情報や感想を箇条書きで整理してみます。1[車に乗るときにはシートベルトを着用しなくてはいけない]というメッセージ2[シートベルトを締めない違反者が多くいる可能性がある]という情報3[シートベルトを着用しなかったために事故が起きた可能性がある]という情報4[標語の作成者は「〇〇小学校3年1組 青春花子」である]という情報5[子どもにも社会問題を考える力はある]と言うメッセージ6[大人の顔色をうかがうような教育はどうなのか]という論点7[個人情報管理についての市民の意識の低さ]という論点これだけ短い文章からも、いろいろと情報やメッセージ、論点などを引き出すことができるわけですね。となると、当然、もっと長い文章からは、さらにたくさんのことを読み取ったり考えたりすることができるはずです。「なるほど」だけど..ちょっと頭が混乱しそう。図にまとめると、こんな感じ?情報化がますます加速する「現代社会」で混乱せずに生きていくために・・とても大事なヒントが書かれていると思ったので今回、『できる大人の「要約力」』という本から3ページ分を引用させて頂きました。興味をもった方は、読んでみてはどうでしょうね?『できる大人の「要約力」』小池陽慈 著デイリー音声「Day214-1134」連動記事:
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