幸せの “誘導システム”
サイコ・サイバネティクス?科学としての「サイバネティクス」は人生の“自動誘導システム” に関する学問を指しています。”自動誘導システム” とは・・たとえば、・ミサイルを目標に誘導するシステム・複雑な問題を解決するコンピュータシステム・複数の仕事を自動的に連続して行うロボットシステムみたいな “仕組み” のこと。ちょっと難しいですけど‥人間の脳と神経系から生み出される潜在意識は、その機能面(働きや役割)からみれば動くターゲットを自動的に追いかけて打ち落とす「誘導ミサイル」みたいな、ターゲット追求システムみたいなもので・・これは、「カーナビ」をイメージすると分かりやすいでしょうか?誰にも邪魔されず、目標に向かって飛んでいくミサイルみたいに“目標を定めたら自動で働く”心の仕組みのことをモルツ博士は「サーボメカニズム」と呼んだわけです。つまり、「サーボメカニズム」とはもともとロボット工学の用語だったものを理想と現実のズレを自動的に修正して目標に到達する仕組みとして、モルツ博士によって、人間の心とカラダの働きをわかりやすく説明するために使った言葉なのです。こころの「自動誘導システム」サーボメカニズムには・・・人間が今まで見たり行ったりしたこと・味わったり臭いをかいだりしたこと・何かを感じたり学んだりしたことなど、すべての過去の情報記憶にアクセスし、軌道修正する働きがあります。ですから、このサーボメカニズムに明確な目標を与えると人間の脳は、自動的に必要な手段を探し出して、目標が達成するために働きはじめるのです。人間(の心とカラダ)はサイバネティクス(操舵手)に従うように出来ていて、こういった人間本来の“心とカラダの仕組み”を活用して幸福を追求するために生きる動物・・それが「人間」なのです。人間は、そんなふうに出来ている。・・と、モルツ博士は おっしゃいました。朝食をとって靴を履き、車を運転して道路をあちこち曲がりながら職場に行く。しかもその間もずっと、あれこれ物事を考えることができる・・なんて器用なマネが出来るのも、すべて、無意識に働く「サーボメカニズム」の働きがあるから・・らしいのです。サーボメカニズムは“人間の中にあるメカニズム”ですが、困ったことに「まったく人間的ではありません」。サーボメカニズムは、その名のとおり“メカニズム”でありプログラムされているとおりにしか動かないのです。とはいえ、一度このメカニズムが作動すると信じられないほど強力で、しかも人間の意識の底で無意識で動き続けてくれるのです。ですからサーボメカニズムに前向きで成功を目指す目標を設定すると、そのとおりの結果が得られるように脳とカラダは行動しはじめます。というか「行動するのが楽しくて仕方ない」状態になるのですが逆に、サーボメカニズムに後ろ向きで失敗を目指すような目標を加えると、自動的に失敗のメカニズムとして機能しますから、失敗しか得られない。・・ってことになるらしいのです。間違い・失敗の重要性どんなに優秀な「自動誘導システム」も、間違いを修正しながら目標に達するという方法(仕組み)で動作します。たとえば、誘導ミサイルにはセンサーが搭載されていて、ミサイルが飛行コースから外れるとその誤りが最初にセンサーによって検知されます。その後、必要な修正が行われ、正しいコースに戻って飛行が継続されることになります。こういった“コースの修正作業”は、自分が進むべき本来のコースに戻るまで、途中で細かく何千回も繰り返されます。このように、細かく正確な修正の仕組みのことを工学の分野では「ネガティブ・フィードバック」と呼んでいます。この“修正機能”があるからこそ、ミサイルは目標に確実に到達できるのです。もしも「ネガティブ・フィードバック機能」がなかったら・・?ミサイルは、どこを飛んでいるかを自分では認識できず、したがって目標に到達することはありません。この仕組みは、人問のサーボメカニズムでも同じことなのです。しかし残念なことに、多くの人は「間違い」を「失敗」と解釈していますから、失望したり落胆したりするのが普通ですが・・それは違うんですね。人間が犯した間違いは「方向がズレていた」ことを知らせるための単なる情報なのです。この情報はサーボメカニズムにとって必要なものであり、サーボメカニズムは、間違ったという情報(=経験)を使って必要な修正を行い、その結果、人問は目標に達することができます。つまり・・本来、人間の成長にとって「間違い」は絶対に必要な情報なのです。サーボメカニズムにとって、“誤り”は情報にすぎず、その情報を使って人間を目標まで誘導するのが、心の羅針盤(=サーボメカニズム)なのですから。いわゆる「間違い」とは、実際には成功に至るための必要不可欠な“貴重な教訓”なのだと理解してください。My way LABO では「サイコサイバネティクス」についても学習していますが、その目的は、間違いを前向きに捉え、また、問違いによって引き起こされる落胆や悲しみといった「マイナスの感情」に振り回されないことを学ぶためなのです。デイリー音声「Dr.モルツのお話(その17&18)」連動記事:子どもの体力アップ - お家でできる ”運動遊び”子どもたちの “体力低下” が問題になっている?外で遊ばない子も、お家の中で楽しくできる「体力アップ」運動法をご紹介。
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